メルゲーズという食べ物をご存知でしょうか?
香辛料を効かせた仔羊肉や牛肉を、仔羊の腸に詰めて作るソーセージのことで、
特に北アフリカのマグレブ(モロッコ、アルジェリア、チュニジア)料理によく登場します。
クスクスに添えたり、オジャ(ラタトゥイユのようなもの)に入れて卵と一緒にさっと煮たり、アラブパンにはさんでサンドイッチにしたり。
フランス料理に関係あるの?と思う方もいるかもしれませんが、実はこのメルゲーズ、フランスでもとてもポピュラーな食べ物で、スーパーに行けば必ず売ってるし、気軽なブラッスリーのメニューに載ってることも少なくありません。
というのも、フランスとマグレブ諸国は地中海を挟んだ対岸同士。かつては宗主国と植民地という関係だったのです。そのため、フランスには北アフリカからの移民がとても多く、同時に彼らの食文化もフランスに根付いていきました。特にクスクスとメルゲーズは熱狂と共に受け入れられ、その人気は今も衰えることを知りません。
前置きが長くなりましたが、そんなわけでメルゲーズを作りました。
オーボンコワンのメルゲーズは、仔羊肉をベースにし、肉質や脂の具合を見て牛肉を合わせることもあります。イスラム文化圏の食べ物なので、豚肉は加えません。そこに7種類のスパイスを加えて調味し、羊腸に詰め、好みの長さにねじって完成です。
フランスではポピュラーなこの味も日本ではなかなか出会えません。
興味のある方はオーボンコワンのディナーへどうぞ。前菜としてご用意しております。
売り切れの場合はご容赦願います…。
通販での購入はこちら。
チュニジア南部、サハラ砂漠の端っこにて。